カテゴリー: 雪山教室

  • 【雪山教室】アイゼントレーニング(蓬莱峡)

    【雪山教室】アイゼントレーニング(蓬莱峡)

    日時:2018年12月8日(土)~9日(日)
    参加者:生徒 8名、講師・スタッフ 多数

    雪山教室の実技1回目は蓬莱峡でアイゼントレーニングです。
    12月8日(土)の夕方、宝塚からバスに揺られて蓬莱峡へ。雪山教室を歓迎してくれたのか、今年1番の冷えこみの中、到着すると既に周りは薄暗く、早速テントを設営して夕食の用意です。外は寒いのに鍋の準備でテントの中でガスコンロを炊くと、汗ばむほど暖かくなるのには驚きました。食事のあとは焚火を囲んでミーティング。火の粉が直接防寒着に当たらないように気を付けながら、先輩方からの雪山の心得などのアドバイスに耳を傾けました。
    翌朝は6時に起床。朝食を済ませると早速トレーニングの準備。真っ新の冬靴、アイゼン、ピッケル、・・・。まずは靴(底の硬さがポイント)とアイゼン(爪の数、装着方法など)の説明を受け、アイゼンを装着。注意点は縛ったあとの余り紐の処理。くれぐれも何かに引っ掛けないように。次はピッケル。各部位の名称や役割り、持ち方や斜面での使い方などを丁寧に解説して頂きました。さて、いよいよ実践訓練です。緩斜面は真っすぐ、急斜面はガニ股で登り下りを練習します。普段よりも重たい足をしっかり上げることと足首の柔軟性が重要。次は横歩き。前交差、後交差、体が振られないようにしっかりバランスを取る練習です。歩き方の基本を学んだあとはいよいよ岩場へ。ここではピッケルを使って岩場の登り下りや横断を実践しました。急斜面の登り下りは滑りそうで最初はビビッてましたが、正しい姿勢をきちんと取ればアイゼンの爪がしっかり岩を捉えてくれる感覚を多少は覚えることができました。
    昼食を挟んで今度は歩荷です。撤収したテントも担ぐので、20kg弱程度。身軽だった午前のトレーニングより緊張感が増します。石がごろつく川原を足をぐねらないように慎重に歩きました。沢を渡る時はいつものように飛び石に乗ってはいけません。浅瀬を歩いて渡ります。岩場は本当に緊張しました。かなり背負っているので想定外の事象が発生した時に対応できるかどうか不安でした。筋力のパワーアップが必要かなとひしひしと感じました。
    今回は、アイゼン、ピッケルに関する基礎技術を学びました。盛り沢山の内容だったので全てを体得できた訳ではありませんが、雪山実践に向けて最低限の準備は整えられたかなと思います。講師、スタッフの皆さん、ありがとうございました。

     
    焚火を囲んで               講師の手本を学ぶ

     
    悪戦苦闘中                急斜面も登れたよ

     
    歩荷で川原を進む             岩山も歩荷で


    講師・スタッフの皆さんと

    投稿:A班 遠藤

  • 雪山教室 修了山行@八ヶ岳

    雪山教室 修了山行@八ヶ岳

    【日程】2018年3月2日(金)夜~4日(日)

    【コース】
    ・1日目:美濃戸口(6:00-6:30)~北沢ルート~赤岳鉱泉(11:00-12:30)~雪中訓練(13:00-14:50)~行者小屋(15:00)(テント泊)
    ・2日目:起床(3:00)~行者小屋(5:00)~文三郎尾根~赤岳山頂(7:40-7:50)~赤岳展望荘(8:20-8:40)~地蔵尾根~行者小屋(9:50-11:00)~南沢ルート~美濃戸口(13:30~14:00)

    【参加者】C班6名、スタッフ4名、生徒7名

    12月から3ヶ月間通った雪山教室もいよいよ最後の修了山行です。仕事をさくっと切り上げ集合場所へ。夜22:30大阪駅近くに停まったバスの周りには参加されない先輩方が次々と現れ見送ってくれました。いざ八ヶ岳へ!出発です。

    2週間前に行った先輩たちから-19℃でめちゃめちゃ寒いと脅されていたので寒さに耐えられるのかドキドキしながら向かいましたが、思ったより暖かく気持ちいい青空が広がっていました。
    6:00ほぼ予定通り美濃戸口バス停到着。準備をして赤岳山荘を目指します。前週の爆弾低気圧によりかなりの積雪があり思ったより歩きやすかったのですが、なんせ荷物が重い。。。重すぎる。。。フラフラになりながら赤岳山荘に到着。アイスキャンデーがお出迎え。暖かい小屋の中で温かいおうどんを食べ栄養補給。本日のテン場の行者小屋へ向います。

     

    途中で弱層テスト、スノーマウント作りを体験。弱層テストは雪柱を切り出し、スコップを乗せ少しずつ衝撃を与えます。凍った部分と新しい積もった雪の境目で崩れていきます。こうやって雪崩の危険を事前に予測するということは分かりましたが、じゃあこの実験をどこでするかという判断はつきません。経験を積む必要があるんだなと思いました。
    スノーマウントはザックを重ね、ツェルトを被せ雪を乗せていきます。周りをしっかり固めたら下から掘り出していきます。中はとても広く暖かかったです。

     

    行者小屋へ着いたらさっそく整地。ふわふわの雪はなかなか固まらずみんなで行進。テントを張ってそれぞれのテントでさっそくご飯の用意。私のテントは明太きりたんぽ鍋。修了山行なので最後だからと他のテントもすき焼きや鴨鍋と豪華だった様子!
    誕生日が近かったので同期のみんながお祝いしてくれました。山でお祝い嬉しすぎる♪♪

     

    翌朝は3時起床、5時出発。まだ星が瞬く暗い中、赤岳山頂を目指しどんどん登って行きます。あっという間に息が切れ、全然足が上がりません。しんどい~~~と思いながらも必死で登っているとだんだん明るくなってきました。見上げると阿弥陀岳の山頂が朝日に照らされてキラキラしてる!!空は雲ひとつないきれいな八ヶ岳ブルー!素晴らしい眺めに励まされつつひたすら登る、登る。
    文三郎尾根を越え頂上が近づくにつれ風が強くなり足元は岩場に。風が強くピッケルをしっかり刺しておかないとふらつきます。恐る恐る岩場を越え赤岳山頂到着!
    風が強くさっさと写真撮影を済まし一息つくまもなく赤岳山荘へ。ここからは恐怖の下りです。一歩一歩しっかり。難所も何とか超え行者小屋へ到着したときには本当にほっとしました。

     

    すぐにテントを撤収して出発。バスの時間がせまっているのでスピード重視で!と言われてももう全然足が上がりません。途中でザックの中身を先輩方に持ってもらい、夏山より軽くなったザックを背負いそれでも私の前だけどんどん間隔が開いて行くので泣きたい気持ちになりながら必死で歩きました。やっとバスまでたどり尽いたときにはもう本当にへとへとでした。

    お世話になった先輩方、励ましてくれた同期、本当にありがとうございました!!

    あんなにしんどかったのに帰ってきてみるとあの素晴らしい景色を見れた喜びのほうが大きくて、やっぱりまた登りたくなってしまうんだなぁ。

    (maki)

  • 雪山教室テント泊実技@武奈ヶ岳

    雪山教室テント泊実技@武奈ヶ岳

    2017年1月20日(土)~21日(日)

    雪山教室3回目の実技、とうとう雪山でのテント泊。緊張でなかなか寝れませんでした。
    前の週はかなり寒かったのでどうなる事かと思ってましたが、恐れていた寒さはそれほでもなく一安心。しかし、雪山テント泊フル装備は今まで担いだ荷物の中で一番重く20㎏超・・・
    夏とは違いいろんな装備が加わって当たり前といえば当たり前なのですが、担ぎ上げるのにもよろめきます。青ガレ〜金糞峠〜八雲ヶ原まで、途中アイゼンを付け初めての雪の感触をやっぱり岩場とは違うなぁと思いながら歩き方に注意しながらよろよろと歩きます。しかし去年も歩いた青ガレでしたが、こんなにしんどかったっけ?早く着いてーと思いながら登っていました。
    なんとか八雲ヶ原に着き、みんなで整地をしてテントを張り、とりあえず荷物を置いてビーコン、ゾンデ棒の使い方、わかんの装着等を習いました。雪山山行、本当に初めてのことばかりです。

     

    お待ちかねの晩御飯はテントの中でお鍋。テントの中でご飯を食べるのもこれまた初めて。狭いので大丈夫かなと思っていたけど意外と大丈夫。みんなで慎重にお鍋作り。テントの中も火を使っているので全然寒くはなっかたです。そしてテントが温まっているうちに寝る準備をして就寝。寒くて寝られるか心配したけど寒くて寝れないということはなかったです。全て着込んでましたけど・・・。
    翌日は4時半に起きて朝食を食べ、準備を整え武奈ヶ岳を目指して出発しました。お天気も良くきれいな朝日を見ながら雪山を登って行くと見晴らしのいい武奈ヶ岳の頂上に到着です。青い空と白い雪、湖面に映る太陽のキレイなことに昨日の青ガレのしんどかったことも忘れてしまいます。

    武奈ヶ岳を後にし、テン場に戻り撤収して下山準備をするのですが、荷物は減っているはずなのになぜかザックはパンパンのまま。重さも変わってないような・・・。重い荷物に前のめりになりながら登りよりも慎重にくだります。ようやく比良駅に着きいつものおでん屋さんで温かいおでんを食べたらやっとホッとしました。 やっぱり、初めての雪山テント泊ということで緊張していたと思います。
    下山途中滑落訓練があり、ピッケルを使って滑落を止めるというのですが、ザックを下してスピードも出ない訓練でもなかなかピタッととは止まりません。万一滑落したらザックは背負っているは、スピードは速いだろうし、ましてやピッケルを握っていられるかわかりません。

    なので滑落しないためには・こけない、こけて落ちるような所には行かないのが一番とのことでした。確かにその通りです。
    ビーコンやゾンデ棒の使用、滑落も万一にもない方がいいに決まっています。それでもどんなに気をつけていても不測の事態は起きるということを肝に銘じて雪山教室でしっかりと学び、またキレイな景色を見に行きたいと思いました。

     

  • 雪山教室実技@六甲山地獄谷

    雪山教室実技@六甲山地獄谷

    2017年12月23日(土)

    クリスマスイブイブの晴れやかな空のもと第2回目の雪山教室の実技訓練に行って参りました。街では恋人と過ごすクリスマスの週末にルンルン、私たちはアイゼンをつけて岩を登ることにルンルン。。。

    本日は高座の滝から地獄谷ルートを歩きます。滝を越え、岩を登っていく表情豊かなルートです。慣れない手つきでアイゼンを装着し、いざ出発です。先日アイゼンで歩く練習はしたものの、まだまだ一歩一歩に気を遣い必死です。

      

    なるべく接地面が広くなるように、、、ときに前爪を意識して、、教えてもらったことを意識しながら進みます。ガサッガサッ、キーンっとアイゼンの音が谷に響きます。きっと普通に登山にいらしていた方は驚かれたことでしょう。

    カエル岩ではアイゼンの前爪に体重をかけて登るということを意識した練習をしました。普通に登っているように見えますが、足をかけているのは、数センチの岩のくぼみ、しかもアイゼンの爪1本だけ。「アイゼンの前爪を信じて重心を移動させて、ゆっくり立ち上がるんやで」言うは易く行うは難し、「無理です!」と言いながらも何度かトライした末に皆成功できました。

    カエル岩の次はA懸垂岩へ挑戦です。いつの間に頼もしくなったことやら、半年前の初級登山学校の実技のときは、悲鳴をきゃーきゃーとあげていた私たちでしたが、「よし登ってみよか」、という雰囲気が出来上がっています。

    こちらも前爪を信じて登っていきます。一度爪を置いたら自分と爪を信じて動かさない、思い切りも必要だと感じました。普段使わないふくらはぎの筋肉がぷるぷると踊っていました。

    最後は万物相で斜面にアイゼンをきかせて歩く練習です。徐々にアイゼンを信頼して歩を進めることができるようになってきたのではないでしょうか。少し余裕も出て万物相の奇岩と眼下に広がる神戸の街並みも楽しむことができました。

    訓練後は高座の滝の茶屋であったかおでんを食べて懇親会。心地よい疲労感と緊張から解放された状態で食べるものはなんだってご馳走です。温まりました。

    次回の実技はいよいよ雪山で実践です!ちょっぴり不安は残りつつも、より楽しみになってきた雪山教室の生徒一同でした。

     

    投稿:ふー

  • 雪山教室 実技@蓬莱峡

    雪山教室 実技@蓬莱峡

    2017年度 雪山教室 [実技訓練@蓬莱峡]
    雪山教室の実技訓練は、
    蓬莱峡でのアイゼントレーニングと歩荷訓練でスタート。

    12月8日(土)16時に宝塚駅に集合し、バスに揺られて蓬莱峡へ。
    今年の初春に初級登山学校の訓練で蓬莱峡を訪れた際、
    大きなザックにヘルメット、ゴツい靴にアイゼン、ピッケル、
    そんな重装備の他会の方々を見かけ、
    “はて、この方達は一体何をしに行くんだろうか、、、” そんな風に思っていたのに、
    まさかその半年後に自分が同じような装備で蓬莱峡へ向かうことになるとは。

    久しぶりの大きなザックに、買いたてホヤホヤの新品冬靴。
    うまく歩けず、バス停から蓬莱峡へと向かう途中の渡渉ですでにフラフラ危うい。
    到着後はテント設営し、お待ちかねの晩御飯タイム。
    そういえばテント泊も、みんなで囲む晩御飯も久しぶり。
    各々が好き好きに持ち寄った具材で作ったのお鍋、美味しかった!

    寒い中、テントで寝られるか心配していたけど、
    しっかりシュラフに包まっていたら、そんなに寒さは心配無かった。
    (でもきっと、雪山の寒さはこんなものじゃないんだろうな。)

    12月9日は5時半起床。
    朝食の後、ハーネスとヘルメットを装着し、実技訓練スタート。
    まずはアイゼンのつけ方から教わる。
    先輩方の使い込まれたアイゼンとピッケルがかっこいい。

    アイゼンつけて歩行訓練

    初めて使う12本爪のアイゼン、ザクザク砂地に刺さる感触を楽しみながらトレーニング。
    登りの訓練、下りの訓練。トラバース。
    歩き慣れず足の運びが難しいけど、アイゼンがバシィーと決まった感触を感じ、斜面でも滑らず立てちゃうのに驚き。

     

     

    アイゼントレーニングの後は、歩荷訓練。
    男性は18キロ、女性は16キロ。
    (足りない分は、その辺に転がっていた石で調整・・・)
    アイゼンを付けて六甲全山縦走路まで。

    縦走路からはアイゼンを外し、荷物の重みをじわじわ足に感じながら、ひたすら歩く。
    途中、雨も降ってきたけど、なんとか塩尾寺へ到着。
    ここから宝塚までの道のりが毎回ツライ。

    宝塚駅にたどり着いたのは19時。
    丸一日、訓練を頑張りました。

    投稿:しょこ