山行報告

【2025年度初級登山学校】 第6回実技_岩登り 蓬莱峡

【日時】2025年5月25日(日)

【行程】8:15宝塚駅バス停集合 9:00蓬莱峡着 9:00~16:00岩登り実習 16:00蓬莱峡発~17:00JR生瀬駅解散

【参加者】C班講師他28名 生徒11名

いよいよ初級登山学校前半の山場、岩登りの実技訓練です。昨晩からの雨が残り怪しげな空模様ですが、天候回復を信じて、しるべ岩バス停から岩場に向かいます。

蓬莱峡に着くと講師・生徒の自己紹介、講習内容・スケジュールの説明、班分け発表と続きます。各班は生徒1名に講師2名が付く手厚い体制です。

準備作業で各自がヘルメット・ハーネスを装着、ちゃんとできているかをお互い入念にチェックします。平坦な場所で座学・室内クライミングで習ったスリングやカラビナの使い方を復習します。スリングはダブルフィッシャーマンズノットでループにして、クレイムハイストでロープに繋ぎ、カラビナでもう一方の端をハーネスに繋ぎます。ハーネスと繋ぐカラビナの安全環もきっちりと閉めます。岩登りには、大胆さよりも寧ろ細部にこだわる几帳面さが重要なことを肝に銘じました。

午前中の残り時間は、緩斜面で岩壁の登り降りの訓練です。固定したロープにクライムハイストでスリングをハーネスに繋いで安全確保します。クレイムハイストのブレーキの効き具合を下に引くことで確かめて、効きが強過ぎ・弱過ぎの場合は巻く回数を調整します。C班講師の諸先輩はかっこいい姿勢ですいすいと登り降りしますが、我々生徒は高度への恐怖もあり岩に張り付いてしまいます。岩登りの姿勢は、背をそらして腰の重心を立ちこむ足の上に乗せることが基本です。背中を谷に向けて後ろ向きに降りる場合も、姿勢よく顔を上げて後方を振り返って足の踏み場を確認するようご指導いただきます。訓練によりどんどん岩登りが楽しくなり童心にかえることができました。

お昼近くになると青空が広がり絶好の岩登り日和となり、登山靴からクライミングシューズに履き替えて聳え立つ大屏風に挑みます。講師がリードとしてヌンチャクでロープを固定しながら登ります。生徒はリードが固定したロープの端をダブルエイトノットでハーネスと結び、上からのロープにつながった形で安全確保して、ヌンチャクを片手で回収しながら登攀します。ほぼ垂直で足の置き場になる出っ張りもない岩壁ですが、立ちこむ足に重心を乗せ、その足を思いきり伸ばすことで体を支えながら登れるようになります。登る途中で何度も無理だと思いましたが、リードロープを信じて全身で攀じ登ることで登り切った時はには「やったー!」と心の中で快哉を叫びました。

小屏風ではトップロープで講師のビレイヤーに下から支えていただきながら登ります。ルートもビレイヤーにアドバイスいただきながら上を目指します。登り切った後は「テンション!」とビレイヤーに声をかけて、ロープを引っ張ってもらい、背中を地面に向けて足の裏全体を岩盤につける姿勢でロープに完全に体を預けて降ろしてもらいます。ロープにぶら下がって降ろしてもらうのは楽ちんで気分爽快です。

岩登り実技の研修は心配した天候も回復し無事に終えることができ、C班の皆さんが虜になっているロッククライミングの魅力の一端に触れることができました。丁寧で親切なご指導をいただき本当にありがとうございました。この経験をこれからの登山に活かせるよう引き続きロープワークや登攀技術修得に励みたいと思います。

入会申込み
ハイキング申込み